元気!本気!勇気!毎日の しあわせメモ |
伝わらなければ、存在しないのと同じ
村上春樹のデヴュー作。
「ノルウェイの森」は、どうも性が合わないけど...
初期の作品は、ちゃんと文学しててスキやなぁ〜
- 風の歌を聴け
- 村上 春樹
- 講談社 2004-09-15
- おすすめ平均

時代を思う
書かれていないことがより多くを語る
繊細な空気感
ビールが飲みたい
なんども読める。
by G-Tools , 2007/03/242007/03/24
主人公の「僕」はひどく無口な子どもで、
両親が心配してカウンセラーに通わせる。
そこで「僕」は、週に1度日曜の午後に、
海の見える高台にある医者の家で、
美味しいおやつをもらいながら、治療をうける。
その時の精神科のコトバがとても印象深い。
もし何かを表現できないなら、それは存在しないのも同じだ。
いいかい、ゼロだ。
もし君のお腹が空いていたとするね。
君は「お腹が空いています。」と一言しゃべればいい。
僕は君にクッキーをあげる。
食べていいよ。(僕はクッキーをひとつつまんだ。)
君が何も言わないとクッキーは無い。
(医者は意地悪そうにクッキーの皿をテーブルの下に隠した。)
ゼロだ。わかるね?
君はしゃべりたくない。しかしお腹は空いた。
そこで君は言葉を使わずにそれを表現したい。
ゼスチャー・ゲームだ。やってごらん。
僕はお腹を押さえて苦しそうな顔をした。
医者は笑った。それじゃ消化不良だ。
消化不良・・・・・。<中略>
医者の言ったことは正しい。
文明とは伝達行為である。
表現し、伝達すべきことが失くなった時、文明は終わる。
パチン・・・OFF。14歳になった春、信じられないことだか
まるで堰を切ったように僕はしゃべり始めた。何をしゃべったのかはまるで覚えていないが、
14年間のブランクを埋め合わせするかのように僕は三ヶ月しゃべりまくり
7月の半ばにしゃべり終えると40度の熱を出して三日間学校を休んだ。熱が引いた後、僕は結局のところ無口でもおしゃべりでもない
平凡な少年になっていた。<『風の歌を聴け』村上春樹:著 から引用>
どんなに価値が高いものでも、
どんなに有益なものでも
どんなに偉大なものでも
伝わらなければ…
「存在しないのと同じこと」

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