鉄鋼館 健在!
3月から開催されていた「太陽の塔 黄金の顔展」が
今日、最終日を迎えるというので、
朝からぐずついた天気であったにも関わらず
1人で万博公園まで出かけてきた。
コレ↑が、特別展示されていた「初代・黄金の顔」。
でも...
とても「未来の顔」には見えない。
やはり、取り外され交換されてしまっては
屍のように勢いや躍動する魂は感じられない。
ちょっと寂しかった。
太陽の塔と対になっていたシンボルタワー
エキスポタワーも 今はなく、更地になっている。
そして、エキスポランドも 今はない。
太陽の塔の後ろにあった万博ホールも解体された。
会期が終わっても、
エキスポタワー、太陽の塔、万博ホールという
シンボルゾーンのラインと、
エキスポランドが残ったことによって、
単体のオブジェではなく、
面として象徴的な要素が保存されていたことで
日本万国博覧会のエネルギーは永らく輝き続けていた。
このポールに万国旗がたなびく日は
もう永遠に来ないだろう。
太陽の塔は、まだ保存されているが、
まるでレプリカのように静かに鎮座しているのみ。
こうして時が過ぎ
新しい時代へと移り変わってゆくのだろう。
「未来の顔」と「現在の顔」が同じ側を向いていて
「過去の顔」だけが反対を向いていた理由が
今日、わかった気がした。
ふう~...
なんだか センチな気分になってしまったのは
五月雨のせいなのか? それとも...
ただ、ひとつ良かったこと、元気が出たことは、
鉄鋼館が今も健在だったこと。
遺物としてではなく、現役の建物として
役割を果たしているのみならず、
40年以上を経た現在においても
充分に魅力的な建築物として存在し続け、
エネルギーを発し続けている。
利用目的は何度か変化してきたが、
今もなお、旧・鉄鋼館の圧倒的な存在感は、
緑豊かな公園の中に異彩を放って輝いていた。
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